第38章 “キミ”という存在
タリアの秘部からはビチャビチャと音を立てて洪水の様に愛液が溢れ出てきている。
おそらくは感じてくれているのだろうが、モブリットはどうしても心配になり聞いてしまう。
「タリア…大丈夫か……?」
「…………っ?!」
モブリットはこんなに乱れている自分を見ていったい何を心配しているのだろうか?
女の抱き方など忘れた?
こんなに女の敏感な部位を刺激して善がらせておいて、そんな謙遜はないだろう。
「はぁ……あぁん!!……大丈夫…ちゃんと気持ちいい…から……」
タリアは息を上げながらやっとのことで答えた。
「それならよかった……」
娼婦の女相手になんていじらしい事を言ってくれるのか……
このままでは本当に自分は勘違いをした哀れな女になり下がってしまう。
タリアはかぶりを振りながら強引にモブリットの唇を奪うと、貪るように舌を絡めた。
「もう限界よ……挿れてちょうだい……」
「タリア……」
鋭く熱い視線で懇願されてしまえば、モブリットももう限界だ。
脚を開かせ自身を割り込ませると、愛液で溢れかえった秘部に導かれる様に挿入をしていった。
「はぁん!!いい……いいわ……もう、好きに動いて!!」
「………ック!!タリア……」
モブリットは込み上げてくる射精感を必死に我慢しながらタリアの太腿を抱えて自身の腰を打ち付ける。
「あぁ……!!あぁん!!気持ちいい……モブリット…」
パンッパンッと下半身がぶつかる音と、ビチャリビチャリと愛液の弾ける無機質な音は、お互いの耳に厭らしく響き、興奮を煽る。
「…モブリットも……気持ちいい……?」
「あぁ……タリア……最高……だ…」
モブリットは顔をしかめながらタリアの最奥にまで届くように力強く自身を打ち付けた。