第37章 今生きて、此処にいる
「……ん……ふぅ……へいちょう…苦しいです…」
その言葉にハッとなりその腕を緩めてやると、クレアは少し安心したような表情をした。
「……悪かった……」
「い、いえ……あの…?どうしましたか?」
突然真顔で黙り込んでしまったリヴァイにクレアが顔を覗き込んできた。
実の所、リヴァイはクレアに聞いておきたい事があったのだが、聞いてもよいものか少し迷っていた。
だが、だいぶ気持ちも落ちついてきている今なら聞いても大丈夫だろうか?
クレアの頬に手をそえながらリヴァイは聞いてみた。
「そういえばクレア、アンドレにはいったい何をされたんだ?」
「……え?!」
今回の一件は黙認すると言ったが、クレアは一兵士である前に自分の愛しい恋人だ。
調査兵団の組織としては、兵士長という立場の独断で今回の一件を黙認する事にしたが、クレアの恋人という立場では、勿論だが黙ってはいられない。
他の男がクレアの肌に触れたのであれば、キチンと自分の手で消毒しなければ気が収まらない。
「兵団内では不問という扱いにしたが、個人的な事を言えば、俺は大切な女に乱暴をされたんだ…アイツが触れた所は全て俺自身で消毒しなければ気が済まない。」
「兵長……」
「頼むから…教えてくれ…」
リヴァイは眉間にシワを寄せてクレアに訴えるが、その表情は怒ってるというよりは、むしろ少し妬いているようにも見えた。
個人的な感情を後回しにして、リヴァイはクレアの想いやアンドレの将来を優先させてくれたのだ。
クレアはリヴァイの質問を拒否する事などできなかった。
「あ、あの怒らないで聞いてくださいね……む、胸に触れられました……」
「そうか……」
下着を剥ぎ取られていた事からコレは想定内だ。
リヴァイはかしてやったシャツのボタンを手早く外すと、あらわになった小さい膨らみを両手で包み、指先でピンクの頂きを軽く摘んだ。
「あ、あぁん!……兵長…そんな事まではされてません……」
「一応念のためだ。」
リヴァイはクレアの上に乗り組み敷くと、乳首の愛撫を続けながら胸全体に口づけを落とした。