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ハンジ班の奇行種【進撃の巨人/リヴァイ】

第37章 今生きて、此処にいる






「こ、こんなことやめて……」


消え入る様なか細い声で懇願しているクレアの胸には無数の赤い跡が散りばめられていた。




「………………っ!!」




これは、いつ付けられたものなのだろうか。今朝自分と別れた後か、もしくは自分の部屋に来る前か…


こんなにも小さくて華奢で、しかも年下である自分よりも幼い顔立ちをしたクレアが、男と交わった後に訪ねてきた。


いつも優しくて可憐なクレアが、いったいどんな顔をして乱れて、どんな声をあげてこの細い脚を開いたのだ。


アンドレの思考はもう後戻りできないところまできてしまっていた。




「これは……」



「……え?」



「これは…リヴァイ兵長がつけたモノですか?」



胸元を見つめボソリと呟く。



「あ……こ、これは……」



「や、やっぱり言わなくていいです!!知りたくありません!!」



ここでリヴァイとの関係を直接聞いてしまったら最後だ。このグチャグチャになった気持ちを発散させることができなくなってしまう。



アンドレはかぶりを振りながら続ける。



「優しいクレアさんなら…許してくれますよね!!」



「え?アンドレ…?!」



「お願いです…許してください!!」



「や、やだ!!やめてぇ!!」



アンドレはクレアの両胸を揉みしだきながら、甘くて切なく香るキンモクセイの香油に吸い込まれるように首筋に噛み付いた。



「イヤだ……お願いやめて…イヤ……」



自分の下で力なく抵抗するクレアの姿と声は、アンドレの男の部分を容赦なく刺激し、興奮を煽ってしまうだけだった。




「やめて……アンドレ……いやぁ!!」



素肌を触れる指も、自身の身体を這う舌も、唇も、愛しいリヴァイでなければイヤだ。


心に決めた愛しい男との交わりの快感を知っているだけに、こんなにも一方的に触れられる感触は嫌悪以外の何ものでもなかった。


クレアは、こんな無茶苦茶な理由でこの身体を犯されるのは絶対にいやだった。






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