第37章 今生きて、此処にいる
「すでにやらなくてはならない仕事がクソみてぇに山積みだ。お前の治療のお陰で大分楽になった。助かったぞ。」
「そ、そんな…私は当然の事をしたまでで…」
素直な労いの言葉に、思わず照れくさくなってしまったクレアは顔を赤くしながら謙遜をした。
「そう言うなよ………クレア、無事でよかった。」
リヴァイはさらに掴んでいた腕を引っぱるとそのまま顔を近づけて、一度、触れるだけのキスをした。
「わ、私も…同じ気持ちです…兵長…」
その言葉を聞き届けると、今度は深いキスで何度も何度もクレアの唇を奪った。
「……ん……ふぅ………んん…」
色っぽい吐息を聞かされてしまえばリヴァイとて男だ。
ケガをしていようとそれ相応の反応をしてしまうし、そんな気分にもなってしまう。
しかも2人とも無事に生きて帰還したのだ。
再会できた喜びに抱きたいと思わない方がおかしいだろ。
「……ん……?へ、へいちょ……?な、なにを?」
リヴァイは迷うことなくクレアのシャツのボタンを素早く外すと、返り血を浴びているジャケットごと少し強引に引っ張り、はだけさせた。
シャツの下にはライトグリーンの控えめなデザインのブラジャーを着用していた。
デザインも色もとてもクレアによく似合っている。
そんな事を考えながら乳房を掴んで舌を這わせると、ほのかに汗の味がして、今まで必死に壁外を走りまわっていた事実を思い出す。
しかし無事に戻ってこれた今、そんなのはどうでもよく、リヴァイは欲望のままにクレアの胸に顔を埋めて吸い付くと、次々に赤い所有印を散りばめていった。
「……あぁ……ダ、ダメです…兵長!!」
痺れるような快感がクレアの全身をめぐった。
そんな愛撫をされてしまえばクレアの女の部分は素直な反応をしてしまうが、まだお互いに仕事は残っている上にリヴァイはケガ人だ。
当然こんな事をしていい身体ではなく、クレアは必死に抵抗を試みた。