第35章 そしてリヴァイは考えた
──ゴクン──
「!?」
……な、なに?
自分で淹れた紅茶だ。
味も香りもいつもと同じもので何も変わったことなどない……はずだなのだが。
しかし、喉を通り抜けていく瞬間、自分の中に雷が落ちたような大きな衝撃が走った。
思わずビクッと身体が動いてしまう。
いったい今のはなんだったのだろうか…
リヴァイの方を見るが、紅茶の入ったカップを片手にハンジからの資料に目を通している。
「ハンジの仕事は相変わらず忙しいのか?」
「へ?!」
身体に受けた衝撃の余韻が残る中、リヴァイから他愛もない質問をされ思わず変な声が出てしまった。
「どうした?疲れてるのか?」
「あ……あの……」
資料に目を落としたままリヴァイはクレアの体調を気遣う言葉をかけるが、それに対してうまく返事ができない。
優しい言葉をかけてくれてるはずなのに何故だか心拍数が上がり、身体の熱が上昇している感じがする。
体調が悪くて発熱しているのとは違う。
むしろこれは……これは……
「いったいどうしたって言うんだ?」
リヴァイは資料から目を離すと、首を傾げながら片手で頬杖をつきクレアを見やった。
「ひっ!!」
リヴァイと視線が交わると、上昇していた熱が下半身の一箇所に一気に集中し、またもや身体はビクリと反応してしまった。
ここでようやくクレアは自身の身体の変化に気付く。
自分の身体は今、リヴァイを求めて疼いているのだと。
「……あ……あ……」
目が合っただけだというのに、クレアの下着の中は確認しなくても分かるほどに愛液で溢れていた。
このままでは部屋着のワンピースにまでしみてイスまで濡らしてしまいそうだ。
クレアは膝を擦り合わせながら耐えていたが、この身体の奥から爆発しそうな疼きは止まることはなかった。