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ハンジ班の奇行種【進撃の巨人/リヴァイ】

第35章 そしてリヴァイは考えた






「よいしょ…コレがこうで…アレがソレで…」



さすがはマッドサイエンティストと言われてるだけあってか、そのやる気に満ちた姿はいつもの“怠慢クソメガネ”とは大分かけ離れていた。

手付きも目付きも、モブリットに書類仕事を押し付けている時のハンジとは大違いだ。








「はい、リヴァイお待たせ!」


ハンジが作業を始めてから15分ほどたつと、目的のモノは出来上がったようで、ニコニコしながら上機嫌で小瓶をリヴァイに手渡した。



「コレはいったいなんなんだ…」



手渡されたモノは親指ほどの本当に小さな小瓶で、中に入っている液体もわずか数滴だ。
こんなので何ができるのか疑問に思うのも当然だ。




「これはハンジ特製激アツ媚薬に即効性と催淫性の濃度を濃くしてみたモノなんだ。言うなればハンジ特製激アツ媚薬MAXといったところかな。従来品でも文句なしの効き目なんだけどね。人間は強欲だからさ!もっと効き目が強いものを御所望のお客さんが現れたときのためにこっそり研究してたんだ。」



「効果は期待できるのか?」



「もちろん!従来品でも最高の評判を頂いてるからね!」



「それと、どうやって使うんだ。」



「何かに混ぜて飲ませればいい。水に混ぜたものを一口でも飲めば効果はすぐに現れるはずだ。原液を口移しで飲ませてもいいけど、そうすると、少なからずリヴァイも媚薬の影響を受けてしまうから、乱れたクレアを楽しみたいならお勧めはしないかな。」



一通りの説明を受けたリヴァイは思わず子供の様にワクワクと胸を高鳴らせてしまった。



こんなモノを使うのは初めてだったが、これまで兵団の資金を支えるだけの売上を上げてきたのだから信用はできるだろう。



リヴァイはハンジと簡単な打ち合わせをすると、先に執務室を出ていった。




手の中で美しく光る綺麗な小瓶を見つめながら、どんな効果を期待できるのか、リヴァイは悪い笑みをこぼしながら自室へと戻っていった。



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