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ハンジ班の奇行種【進撃の巨人/リヴァイ】

第35章 そしてリヴァイは考えた





「そんな…兵長が心配されるような事は何もありませんよ。」



「はぁ…どれだけ歳が離れてると思ってるんだ。お前はあのエネルギーの塊みてぇな男共に好きだと迫られたらちゃんと断れるのか?」



「…前にもそんな話をしましたが、私は兵長だけです。周りの男の人に流されたりなどしません…それに…私達はいったいどれだけ歳が離れてるんですか?そんなに心配する程離れてるんですか?」



実のところ、クレアはリヴァイから年齢を聞いたことがなかった。というか聞いても教えてもらえなかったのだ。当然兵士長という立場から考えれば歳上なのは十分に想像できるのだが……

今のような話をされてしまえばいったいいくつ離れているのか再び気になってしまった。



「あぁ、そうだな。」



「いったい兵長は何歳なんですか?」



「生憎それは教えられなぇな。」



「そんなぁ……だったら私だって心配になりますよ。兵団内の女性はみな美人です!退団したカオリナイトさんも、以前ここに押しかけてきた方もみな美人でした。私みたいな子供ではなく、もっと兵長と歳の近い美人な人に心奪われてしまったらと、思うことだってあります…」



「その点は安心しろ。俺は根暗だったお前も悪くなかったが、調査兵団に入ってから喜怒哀楽が激しくなっていったお前も好きだ。それにサディスティックなエロい顔をしながら立体機動で飛びまわるお前も、時折ベッドの中で大胆な事をしてくれる奇行種的な所も堪らなくいい。そんな女は後にも先にもお前しかいないだろ。」





「へ、兵長…何もそこまで仰らなくても……私だって…いつも怖い顔をしていても、私の事を考えてくれて、優しく守ってくれる人類最強のリヴァイ兵長が大好きなんです…なのでもう変な心配はしないで下さい……」



何故だがお互いがお互いをどれだけ好きでいるかの発表会の様になってしまったが、時にはこうして言葉にするのも悪くない。


そう思ったのか2人の顔からは微かに笑みが溢れた。




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