第34章 その数、無制限
「昨日散々ヤルことヤッといてその態度はないだろう…」
ゆっくりと身体を起こしたリヴァイは、バスタオルで胸元を隠しながらバタバタと昨夜散らかした物たちを片付け始めるクレアを少し呆れたように見つめた。
クレアはクレアで、あらかた片付け終わると次は着替えを探しだしたのだが、隠しているのは前だけなので、リヴァイからはなまめかしい後ろ姿が丸見えだった。
長い髪がうまいことクレアを隠している様に見えるが、髪と髪の隙間から除く白い素肌がヤケに色っぽく感じ、起きたばかりだというのにリヴァイはその後ろ姿を襲いたくなる衝動にかられてしまった。
「そ、そんな露骨な言い方はやめてください!こんな明るい所で恥ずかしくなるのは当たり前の事です!!」
「そうかよ。」
ムキになってこちらを向けば、隠れていないクレアの首元からは昨夜自分が一心不乱につけた赤い所有印。
窓から入る日の光に照らされたクレアの裸体はあまりにも眩しく、美しい。
そんなクレアを直視してしまえば、再びベッドに沈めてしまいたくなると思い、リヴァイはベッドを降りると、自制するかの様に浴室へ向かおうとした。
のだが…
「キャッ…キャーー!!兵長待って下さい!いったいどうしちゃったんですか?」
全裸でベッドを出てきたリヴァイに驚き両手で顔を覆うが、クレアはその逞しく鍛え上げられた肉体が気になるのか、時折チラチラと指の隙間から覗いている。
「あ?風呂に行くだけだ。なんか文句あるのかよ?」
「も、も、文句というか…その…下着くらい履いてから出てきてくださいよ…そこに!手の届く所にあるじゃないですか?!」
「なんだよ…見せろと言ったり隠せと言ったり我儘な奇行種だな。」
「そ、それは時と場合が大きく関係します!!」
「はぁ…煩いやつだな…」
リヴァイは天蓋のベールから半身を出し、着替えを探していたクレアの腕を掴むと、思いっきりベッドに押し倒してしまった。