第34章 その数、無制限
これで名実共に2人を隔てるものは何もなくなった。
何も隔てるものもなく
何も隠すものもなく
ベッドの上には生まれたままの姿で見つめ合うリヴァイとクレア
「へ、兵長…」
この状況に、クレアの心臓は心拍数を上げ、ドクンドクンと煩く音を立てながら目まぐるしく全身に血液を送りだした。そのせいで頭のてっぺんからつま先まで一気に熱くなる。
これは、自分の想いが届いた嬉しさからなのか、気恥ずかしさからなのか分からないが、おそらくは両方だろう。
「…ヤケに長い前戯だったな。まぁ、悪くはなかったが…」
リヴァイは口角をあげたままクレアの片脚を持ち上げると、その中心部からはトロリと愛液が零れ出てきた。
今すぐにでも招き入れたいと主張している淫猥な光景に、リヴァイは吸い寄せられるように自身の硬くなったモノを押し当てると少しずつクレアの中に沈めていく。
「あぁ……!」
ハンジのとんでもないプレゼントから始まり、ここまでくるのにだいぶ時間を使ってしまったが、やっとリヴァイと繋がることができた。
待ちに待った快感に思わず甘美な声が上がる。
ここは兵舎ではない。
今は、今夜だけは何も気にしなくていい。
扉の外も、壁の向こうも、何も気にしなくていい。
そう思えば思う程、自分の身体が、声が、どんどん正直になっていくのを感じる。
「クレア、今日の感じ方は半端ねぇな…」
「はぁ……あぁ…だって…本当に…気持ちよく…て…」
激しく腰を打ち付けながら楽しそうにリヴァイは呟く。
クレアの中からは水源の様に次から次に愛液が溢れ出し、リヴァイのモノが激しく往来すればバチャバチャと厭らしい音を立てて飛び散った。