第34章 その数、無制限
「良かったな…そしたら今度は俺の気持ちにも付き合ってもらおうか。」
──ドサッ──
少し乱暴に押し倒されると、クレアは目を白黒させてリヴァイを見上げた。
特に怒っているわけでは無さそうだが…
いったいどうしたのだろうか?
「あ、あの…兵長…。私のした事、お気に障られましたか…?」
クレアの表情が少し不安げに曇った。
「そうではない。俺も男だ。お前にやられっぱなしでいる訳にはいかないってことだ。」
「え?それはどういう……」
「さっきも言ったが今夜は時間を気にせずゆっくり楽しむつもりだ。覚悟はできてるな?」
そこまで言うと、リヴァイはいつもの不敵な笑みで笑って見せた。
「へ、兵長……」
すると、クレアのショーツの紐に口を近づけると、その紐を引っ張り器用に脱がせてしまう。
「もうこれは下着としての役割を果たしてないな。」
わざとらしくびしょ濡れになってしまったショーツをクレアの前に持ってくるとベッドの脇に置き、それと同時にブラジャーも手早く剥ぎ取ってしまった。
全裸にされてしまったクレアは、条件反射で胸元を隠してしまう。リヴァイの視線が焼けるように熱い。
ドキドキと戸惑っているクレアに、リヴァイは最後の確認をした。
「クレア、嫌なら言ってくれていい。今ここで俺が服を脱いだら…怖いか。」
「………え?!」
クレアはリヴァイの言葉を頭の中で何度も反芻した。2人の間に隔たるものを壊したいと言ったのは自分なのだ。怖いもの等何もなかった。
「そんなことありません…私と同じ姿になって下さい…」
「…そうか…」
それを聞いたリヴァイは半裸状態だった下半身の服をすべて脱ぎ去ると、クレアの顔の両側に手を付き見つめ合った。