第34章 その数、無制限
「無茶するんじゃない。ほら、出せ。水もいるか?」
しかし、当のクレアはキョトンとした表情でリヴァイを見上げると、ニコリと笑って見せた。
「いいえ、大丈夫です。」
………おい、口の中のモノはどうした?
リヴァイはタオルを握りながら問いかける。
「まさか飲んだのか??」
「…え?あ、あの…何かまずかったでしょうか?」
クレアは別に無理をして飲んだわけではなかった。
確かに、美味しい代物ではなかったが、リヴァイが自分の与えた快感に反応して吐精したものだ。
なんだか精液の一滴までもが愛しく感じてしまい、クレアはリヴァイの小さな雫達を全て体内に入れてしまいたくなったのだ。
「はぁ…いや、そうではないが。」
少し戸惑うリヴァイにクレアは満面の笑みを向けると、まっすぐな目でリヴァイに問いかけた。
「兵長、これで私達の間にあった壁はなくなったでしょうか?もう…私達の間に隔たるモノは何もないでしょうか?」
その台詞はあまりにもストレート過ぎてリヴァイは若干目眩を覚えてしまう。
確かに、クレアの奇行種的行動により、隠すところなど一切なくなった訳だが、あまりにも無邪気な様子にリヴァイは少なからず悔しい気持ちも存在していた。
誕生日を迎えて1つ歳を重ねたとはいえ、こんな年下のクレアに骨抜きにされてしまったままなど、男としてのプライドが許すはずもない。
リヴァイはたった今クレアの口内に欲望の限りを放ったばっかりだったが、形勢逆転をはかってやるとばかりにメラメラと想いを燃やすと、少し力が抜けていたソコは触れてもいないのに再び逞しくそそり立った。
「あぁ…お前の言うとおりだな。もう何も俺たちの間に隔てるものはなさそうだ。」
抑揚のない口調で喋ってみるが、クレアは構うことなく嬉しそうに続けた。
「本当ですか?嬉しいです!」
クレアは悩んでいた胸のつかえが取れた様にホッと胸を撫で下ろしたが、リヴァイがそれで終わりにするはずなどなかった。