第34章 その数、無制限
「…お願いです兵長!抵抗しないでください…」
自分の想いを心の底から伝えるというのは本当に難しい。それが、男女の睦み合いに関わる事なら尚更だ。
きっと今言わなければずっと言えずじまいになりそうな予感がしたクレアはリヴァイのベルトに手をかけると、顔を真っ赤にしながら外していった。
きっとこういう事は、慎重さも大事だが、勢いも必要だろう。
「おいおいおいおい、待て!待てクレア!いったい何をする気だ?」
自分がクレアを気遣った様に、クレアも自分を気遣ってくれたのは十分過ぎる程良く分かった。
たった今そう伝えた筈だが、それの何がいけない?
「……へ、兵長のも……私に見せてください!」
「はぁ?!」
「兵長は私の恥ずかしい所も全部見てるじゃないですか?私だけ無しは嫌です……そういうのはもう無しにして、本当にちゃんと兵長と繋がりたいんです……」
そう言いながらクレアは瞳を潤ませ唇を噛み、懇願する様に、でも少し悔しそうにリヴァイに訴える。
「クレア…」
そんな台詞…そんな顔…いったい何処で覚えてきた…
思わずそう言いたくなったが、必死に訴えてくるクレアを無下にもできない。
「お、お願いです……」
リヴァイは根負けするしかかなった。
「……分かった。分かったからそんな泣きそうな顔するな。そこまで言うなら好きにしていいが、無理はするなよ。嫌だと感じたらすぐにやめろ、それが条件だ。」
「は、はい……」
やっとの事で許しを得たが、大事なのはここからだ。
自分が無理をしていると思われたくはないし、できることならリヴァイにも気持ち良くなってもらいたい。
クレアはドキドキしながらズボンのチャックをおろそうとしたが、すでに熱を溜め込み膨張していたリヴァイのモノは早く外に出たいとばかりに押し上げていて、その作業に少し手こずってしまった。