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ハンジ班の奇行種【進撃の巨人/リヴァイ】

第7章 調査兵団とハンジ班と時々リヴァイ




クレアは食堂で朝食を食べていた。
リヴァイのまさかの行動に、頭は軽くパニックだったが、これから厳しい訓練が始まるのだ。

食べなければ身体がもたないとばかりに、スープとパンを、せっせと口に運ぶ。



その時


「おーい、おはよー!昨日は大丈夫だった?」


「ハ、ハンジさ〜〜〜〜ん…モブリットさ〜ん…」


救世主の登場だ。


ハンジとモブリットは昨日の事を心配してクレアの前に座り、朝食をとり始めた。


「で、昨日はあの後どうしちゃったの?」

「……実は…」


特例の礼を求められた事

朝の掃除を命じられた事

無期限である事


クレアは昨日起こった事を全てハンジとモブリットに話した。


「朝の掃除かい!リヴァイもいじめっこみたいな事するなぁ……でもリヴァイがくるまでに済ませとけって、カギはどうしてるの?まさかあけっぱなし?」


執務室には、当然だが機密情報もあるのだ。
さすがに開けっ放しは危険だ。


「スペアのカギを渡されて、持ってるように言われました……」


すると、ハンジとモブリットは目を合わせ、一瞬固まった。


「えー?あのリヴァイがそんな事を…」

「分隊長、同感です…私も驚きです…」



リヴァイはあまり近くに人を置きたがらない。
リヴァイ班の兵士もみな優秀だったが、特定の副官を持つような事をしていないし、むしろそういった事を女性関係同様、面倒くさがっているようにもみえた。


ハンジは考える。
付き合いの長いハンジは、今までリヴァイに恋人を作ってやろうと、なんどかお節介をやいた事があった。
見事すべて玉砕だったが、今回においてはどうだろうか。

もともとあまり他人に興味を示さないリヴァイがクレアには興味を持った。でなければ、特例など認めるはずがない。

しかも、その特例の見返りを利用して、クレアを側に置こうとしている…

これは、もしかすると、もしかしなくても、アレであろう、アレだ……!

……面白い事になりそうだ!!!


ハンジは頭の中で妄想を膨らませながら、鼻息を荒くし始めた。


「ハンジさん?どうしました?」


「ごめんごめん、なんでもないよ!ところで、リヴァイの部屋の掃除なんて、姑みたいなダメ出しばかりで大変だったでしょ?」



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