第34章 その数、無制限
もう痛まなくなったのならそれでよかった。
クレアの言葉に少し安心すると、リヴァイは続きとばかりに愛撫を再開させる。
いつもはクレアの妖艶な魅力に負け、性急に事を進めてしまっていたが、今夜は少しばかり焦らしてみるのもいいだろうと、リヴァイは普段あまり触れていなかったクレアの滑らかな細い脚に舌を這わせて心ゆくまで堪能することにした。
一方クレアは、いつもならもう激しく水音が鳴り響くまでに触れられている箇所に、まだリヴァイの手がやって来ないことにだいぶ焦れったさを感じていた。
「……んん……んん……」
しかし膝の裏や指の間を丁寧に舐められてしまえば、今まで感じたことのない痺れるような快感が流れ込む。
そして秘部から溢れ出した愛液は行き場をなくして、尻を伝いシーツにもシミを広げていってしまう。
リヴァイはクレアの焦れったくしている仕草とその正直な反応に口角を上げ、顔の両側に手を付き見下ろすと、なんとも意地悪な質問をしてみせた。
「ココが凄いことになってるな…さっきから何をそんなに欲しがっているんだ?」
膝で秘部を押し付けられるとクチュリと厭らしい音が立つ。
「そ、そんな……」
「早く言えよ、じゃないとやらないぞ。」
「あ…あの…あの…」
クレアはリヴァイの破廉恥極まりない質問に口をパクパクさせてしまったが、そのリヴァイから与えられる刺激を欲していたのは本当のこと。
クレアの膣内はいつでもリヴァイを迎え入れられる様にその中を潤ませて待っているのだ。
欲しいけど言えない…言えないけど欲しい…
クレアは頭を掻きむしるように葛藤するが、このままこの熱を燻らせておくことはできない。
両手で顔を覆いながら覚悟を決めて口を開いた。
「…あの…触れて欲しいです…」
「…あ?ダメだ!」
「…え?」
渾身の勇気を振り絞ってお願いしたと言うのに何がいけなかったのだ。
すると、リヴァイは顔を覆っている手を退けると、その両手を掴んだままベッドに沈めてしまった。
「ねだるなら俺の顔を見ながらねだれよ。」
その台詞にクレアの顔は一瞬でカァッと熱くなるのを感じた。