第34章 その数、無制限
「はぁ……あぁ……」
唇を離しクレアを見下ろせば、首筋から胸元にかけて無数の赤い跡が広がり、それは見事に三日月の形を描いていた。
リヴァイはいい眺めだと言いたげな表情でその所有印を1つ1つ数えるかの様に見つめている。
自分のモノである証を散りばめた、その支配欲をそそる姿に満足すると、再びクレアの身体に舌を這わせて愛撫する部位を下に下にと下げていく。
「あぁ…!!」
クレアの両膝を抱えて自身を割り込ませれば、白い下着の中央部分は何もしていないのにすでに濡れていて、ツルツルとした触り心地の良いサテンの生地にシミを作っていた。
「まだ食い足りないのか?貪欲なヤツだな……」
「そ、そんな…そんなこと……」
そんな事ないと…言いたかったのだが、自身の秘部から次々と溢れ出す愛液の感覚は紛れもない事実であり、クレアはすぐに否定することができなかった。
恥ずかしくて両腕で顔を隠すので精一杯だ。
「そんなこと、ない訳ないよな?」
意地悪にクレアの太腿から膝を撫で上げると、両膝と右の太ももには治りかけの大きなカサブタが手に触れる。
これは先月退団したカオリナイトの悪巧みによってつけられた傷だ。
生々しかった擦り傷も、カサブタになりおそらく跡は残らずに治るだろう。
もう済んだこととはいえ、この傷を見る度にリヴァイはあの時の怒りを思い出し、忘れる事ができなかった。
「もう痛まないか?」
そっとなぞるように触り、クレアに問いかける。
「は、はい…もうお風呂に入ってもしみません。両手の擦り傷も、もう大丈夫です。」
クレアは両手をリヴァイの前に出して間もなく治るであろう手のひらを見せた。
「そうか……」
するとリヴァイはクレアの片脚を上げて抱えると、その脚を丁寧に舌先で愛撫をし始めた。
「キャア……!!」
ゾクリする快感がクレアを襲う。