第34章 その数、無制限
「「?!」」
紙袋をひっくり返すと、ポトリと何か落ちてきた。
「あれ?まだ何か入っていたんですか?」
「そうみたいだな。」
リヴァイは手に取ってみたが、ソレが何なのかいまいち分からなかった。
再び紙袋をガサガサと振るがメモ紙の様な物も出てこない。説明書もない代物をいったいどうしろというのだ。
「それは何でしょうか?」
「さあな…」
2人はリヴァイの手の中にある意味不明な物体を食い入るように見つめた。
それは半透明で素材はおそらく柔らかいゴムだろう。
細い円筒形で中は空洞、片方は山型になっている。
そして全面には小さく規則的に並んだ突起。
あのハンジの事だ。きっとしょうもないモノであるのは間違いないだろうが、何の説明もなく渡されても、まったくどうしていいのか分からない。
この状況に2人は唸るように黙り込んでしまった。
「あっ、ちょっといいですか?」
しかし先に沈黙を破ったのはクレアだった。
クレアはリヴァイからその謎の物体を取るとおもむろに指にはめて見せた。
「フフフ、兵長見てください。コレ、指にピッタリですね!」
「お、おい…」
人差し指にはめて、まるで指人形で遊んでる子供のようにニコニコと指を前後に動かしている。
そう、それはそれは…
無邪気に……
ピコピコと……
クレアが……
真っ白な下着姿で……
「…………………」
その姿にピーンときたリヴァイは条件反射のようにクレアを横抱きにすると、天蓋のベールを乱暴にめくり、豪華なベッドに押し倒した。
「あぁ……兵長?!いったい……んん!!」
深いキスを落として、クレアの指からソレを外すと、リヴァイは起き上がりベッドから降りた。
「コレが何なのかなんとなく分かった。すぐにシャワーを済ませてくるからおとなしく待っていろよ。」
「え?いったいなんなんですか?」
そうつげると、リヴァイはクレアの質問には答えず風呂場に入っていってしまった。