第34章 その数、無制限
風呂から出ると、リヴァイはソファに腰かけてクレアが出てくるのを待っていた。
「あ、あの…兵長…」
羽織ったバスタオルの両端をキュッと胸元で握れば上半身は隠れるが腰から下は丸見えだ。
華奢な腰からチラリと見える細い紐がやけに厭らしく見えてならない。
「遅かったな…こっちにこいよ。」
リヴァイは恥ずかしがるクレアをよそに、実に愉しそうに手招きしてみせた。
「う……」
クレアはスリッパを履きおずおずとソファまで歩いていくが、リヴァイは余裕たっぷりの笑みで脚を組みながら上から下までまじまじと見つめてくるではないか。
肝心なところはしっかり隠れているのにこうも黙って見つめられてしまえば心臓が煩く騒ぎたってしまう。
「兵長…恥ずかしいです…」
クレアは顔を真っ赤にさせながら絞り出すように呟いた。
「そうか、ならいい事を教えてやる。男って生き物はな、そうやって中途半端に隠されれば隠される程情欲を駆り立てられるもんなんだ。」
「え……」
「お前はそのエロいポーズをいったいいつまで俺の前に晒してるつもりなんだ?どう見たって“食ってくれ”と言ってる風にしか見えないぞ。」
小さな身体を更に小さく縮こませているクレアにリヴァイはとんでもない事を言ったが、まぁこれはあながち嘘ではない。
実際に見えそうで見えないバスタオルの下の下着姿を想像し、それをどうやって引っ剥がそうが妄想しだしたリヴァイの下半身は沸々と熱を上げ始めていた。
「そ、そんなぁ……」
さて、追い詰められた奇行種クレアはいったいどんな行動に出てくるか。
リヴァイは目を細めながら興味深くクレアを観察した。