第33章 女の友情を深める○談
「まぁ…まずは言わなきゃ分からないわよね?」
「そ、そうだよね…でもだからってそんなにうまくいくかなぁ?」
「だからそこはキチンとクレアが話さなきゃ…もうトラウマは無いって。やっぱりココが肝心な所なんじゃない?」
「そ、それで引かれちゃったり、拒否されたりしたらどうしよう……」
クレアは思わず涙目になってしまう。
1つだけ残されたロウソクも、クレアの心に共鳴するかのようにジリリと一瞬揺らめいた。
「大丈夫!!まず、あのリヴァイ兵長のことだから引かれるってことは絶対ない!!保証する!でも、クレアのためを想って見せてくれないって事はありえるかなぁ?」
「そしたらどうすればいいの?」
「………う〜ん…無理矢理握っちゃえば?」
「え?え〜〜?」
「兵長だって男でしょ??愛しいクレアがこの手で握りだせばいくら兵長だって観念するんじゃない?」
フレイアはクレアの手をとるとフニフニと弄び始めた。
「キャッ、で、でも握るってどうやって?どうすればいいの?」
「え…?それを私に聞いちゃうの??」
フレイアの顔が思わず引きつる。
「だって!!した事ないんだもん!!やり方分かんないよ!!」
「あ〜……もう……」
フレイアは頭をクシャクシャとさせながら身体を起こすと部屋をグルリと見渡し一旦ベットを降りた。
「……これでいっかな…?!」
何やらガサゴソと独り言を言いながら戻ってきたフレイアの手には何かが握られていた。
「何これ?」
フレイアの手の中にあったもの…
それは鉛筆を何本か束ねて上からタオルをかけたモノだった。
「コレを兵長のだと思って練習しなさい!!」
「え!え?」
確かにこれは先の尖った円筒形をしていて男のナニに見えなくもない。
でもどうやって練習などすればよいのだ。