第33章 女の友情を深める○談
「フレイアお願い!!1回お手本見せて!!」
蒼い瞳いっぱいに涙をため、懇願するようにフレイアにすがりついた。
「お、お、お手本?!つーか、そういう顔は兵長の前だけにしてよね?!」
クレアのすがる様な表情は、同性のフレイアにとっても破壊力抜群だった。もともと姉気質のフレイアには特にだ。
仕方なく、フレイア特製の模型を使い、クレアへの特別アドバイスが始まったのだが……
「まずはさ…普通にこうやって握ってさ……上下に動かしてみたら?」
「……こ、こう?これでいいの?エルドさんはこれで喜ぶの??」
「ブーーーーー!!ちょっ、ちょっとクレア!!あまり生々しいこといきなり聞かないで!こっちだって恥ずかしいんだから!!」
クレアのまさかのダイレクトな質問に吹き出したかと思ったらフレイアは枕に顔を埋めてジタバタと暴れ出してしまった。
「ご、ごめん!!でもこっちも必死なの!!」
「わ、分かってるわよ!!とにかくもう1回!無理してやってると思われてら兵長に止められちゃうかもしれないからね!」
「わ、わかった……」
スイッチの入ったフレイアは予想通りのスパルタだった。
「ね、ねぇ…先生。質問いいですか??」
クレアの手の動きがそこそこ手慣れてきた頃、次の質問が飛んできた。
「私は先生じゃないわよ!!……って、質問てなに?」
「やっぱり手でしたあとはその……口でもするの?」
「そ、それは……」
その質問にフレイアはすぐに答える事ができなかった。いくらトラウマがないとはいえ、クレアは好きでもない男2人に無理矢理口淫させられたのだ。
今の自分がそれをする事を勧めてもいいものか……迷ってしまった。
「兵長はさ……その…私のを口でしてくれるの……だから女の人が男の人にするのも、自然な行為なんでしょ??」
しかし、クレアの蒼い瞳はその答えを欲しがっていた。