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ハンジ班の奇行種【進撃の巨人/リヴァイ】

第33章 女の友情を深める○談




「まぁ、言いたい事はわかるけどね。でもその前に、クレア自身は大丈夫なの?」


「え?」


「もうあの時の事で苦しむことはない?」


ハンジは頬杖をつきながら反対の手でクレアの頭を優しく撫でた。




あの時の事……

昨年の初陣の前に馬具倉庫で2人の同期に襲われた過去。
あれから1年の歳月がたとうとしてるが、おそらく完全に忘れる事はないだろう。


ベルトに手をかけるカチャカチャとした音、首筋にあてられたナイフの冷たい感触、それに無理矢理咥えさせられた恐怖と屈辱感。


今でもすぐに思い出す事ができるが、それが原因でリヴァイとの間に壁を作ってしまうのは絶対に嫌だった。


「はい。多分、私の記憶から消えてなくなる事はないと思うのですが……でもそれで苦しんだりすることはもうありません。今は兵長が側にいてくれますから…」


「そっか、それを聞いて私も安心したよ。同じようにリヴァイもクレアのそんな気持ちを聞けたらホッとして喜ぶんじゃないのかな?」


「そ、そうでしょうか……」


「うん!だから、そこは恥ずかしがらずに言ってもいいと思うよ。まぁ、いきなり見たいなんて言われたらさすがのリヴァイも驚くと思うけど、ちゃんとクレアの気持ちを説明すればいいじゃん!」


「ハンジさん…」


ハンジは撫でてた手を今度は肩に持っていくとポンポンと励ますように叩いてみせた。
意外にも的確なアドバイスを貰ってしまい、思わずキョトンとしてしまう。



「ねぇ!?モブリットもそう思うでしょ?いたす時はチ○コ隠しながらするよりも、そんなの気にしないでお互いフリースタイルでする方がスカッとするもんでしょ?」





「ハンジさん!!」  「ブーーー!!!」






せっかく見直した所だったのに!!

クレアは前言撤回とばかりに口を塞いだ。



「ハンジさん!仰っしゃりたい事は分かりますが、もう少し慎ましい表現でお願いします!」



しかしハンジはケラケラと笑いだす始末。


モブリットはため息をつきながら本日二度目の吹き飛しを自ら拭き取っていった。






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