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ハンジ班の奇行種【進撃の巨人/リヴァイ】

第32章 譲らぬリヴァイ!譲らぬハンジ!デスマッチ!






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「…………………………はぁ」


食堂で朝食を食べながらクレアは疲労困憊のため息をついた。


結局あの後“記憶の上書き”と称したリヴァイの激しい愛の行為は、食堂が混み合う時間の直前まで続けられた。
終わると同時に、「仕事はいいから早く朝飯に行け」と言われてしまった為、すぐに着替えに戻りフレイアと食堂に向かったのだが…



「もう、朝からため息なんかつかないの!!これから訓練なのに!」


「ご、ごめんなさい……」


まさかのフレイアから怒られてしまった。1つ年下のフレイアだが、年の離れた妹がいるせいかとても面倒見がいい。時にはクレアの世話を焼き、叱る事もあり、本当にどちらが年上かわからない程だ。



「それにしてもハンジさんといい、兵長といいクレアに対する愛が半端ないね!!潰れるまでテキーラ勝負って、次の日訓練なのになかなかできる勝負じゃないよ。」


フレイアはカラカラと笑いながらポイポイと口にパンを運んでいる。


「見てるこっちはハラハラしちゃって本当に大変だったんだよ……」



そんな話をしていると何やら食堂の入り口が騒がしい事に気づく。


「…………あ。」


背後からなんやかんやとギャーギャー揉めてる様な声が聞こえてくるが……振り向かなくてもクレアはその人物が誰なのかすぐに分かった。





「リヴァイ!!私は悔しい!あぁー!!私が確実に勝っていたのに、あぁぁ!!」


「分隊長、落ち着いてください!声が大きすぎます。」


「いちゃもんつけるなよクソメガネ。あれだけ飲んでて急に立ち上がれば酒がまわってひっくり返るのは当然だ。ハッ、せっかくのロイヤルストレートフラッシュが台無しだったな。」


「くぅ…ちくしょー!!」


「おい、ここで頭を掻くな!虫でも飛んできたら不衛生だろうが!」


頭を掻きむしりながら悔しがるハンジにリヴァイは冷静に嫌味を言って返すと、もう文句は受け付けないとばかりに朝食のトレーを手に取った。





「あー!!クレアーー!!いたいたー!」


ハンジも朝食を受け取ると、今度はクレアを発見して大声で名前を呼びながら隣に座る。

この様子だとハンジも2日酔いではないらしい。
クレアはただただ驚くばかりだった。



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