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ハンジ班の奇行種【進撃の巨人/リヴァイ】

第32章 譲らぬリヴァイ!譲らぬハンジ!デスマッチ!



「あっ?何でだよ?!」


「そ、そんな無茶を言わないで下さい……」

一度見たり聞いたりしたものを意図的に忘れるなど無理な話だ。そんなのはリヴァイだってわかっているはず。クレアは至って冷静に答えた筈なのだが……


「お前、まだ俺に言ってない事があるな?」


鋭い指摘にクレアの顔がギクリとなる。




寝顔が可愛かった…

美少年のように見えた……



そんなこと言えるわけもないから黙っていたのだが…何故黙っていたのが分かったのだ?



「その様子じゃまだ何かあるんだな?早く言えよ。」



グイと顎を掴まれ無理矢理目を合わせられる。


「あっ……」


リヴァイは上半身裸のため、嫌でもその鍛え上げられた逞しい肉体美が目に入ってしまう。
クレアはドキドキと心拍数を上げながら目を泳がせてしまった。
もうその反応だけで隠してることはバレバレだ。


「な、何もありません……!!」


しかし、クレアとてどうしても言うことはできない。


「そうかよ、意地っ張りだな。そっちがその気ならこっちにも考えがある。」


するとリヴァイは掴んだクレアの顎を自身の方に強く引くと、強引に唇を奪い勢いよくベッドに押し倒した。


「キャア!へ、兵長?何するんですか?」


「決まってるだろ、“記憶の上書き”だ。」


「えぇ?!」


「昨日は迂闊にも醜態を晒しちまった上に、お前はまだ俺に隠してることがある。今から朝飯までの時間使ってしっかり忘れさせてやるからな、覚悟しとけよ…」



「ま、待ってください!!それはあんまりです!!」



「ハッ、どっちがだ……」


再び悪い笑みを見せるとスルスルと手際よく部屋着のボタンを外していく。


先程リヴァイが自分にちゃんと眠っていたかどうか聞いたのはこういう事をするためだったのか。


睡眠の有無を確認してくれたのは紳士的とも思えなくもないが、だからといってこんな朝方からいいわけではない。




「そ、そんなぁ!……あぁ…」





しかし、もう時すでに遅しであった。




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