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ハンジ班の奇行種【進撃の巨人/リヴァイ】

第32章 譲らぬリヴァイ!譲らぬハンジ!デスマッチ!



「いや、いい。私もこの勝負の勝敗が気になる。見届けてから休むとしよう。」

「えぇ?!」


確かにモブリットになら資料の確認を任せても大丈夫なのだが、このまま2人が同時に潰れたら困るのはモブリットとクレアだ。

小柄なクレアではどちらを運ぶこともできない為、もしもの時のために自分がここに残っているのがいいだろう。
エルヴィンはそう判断した。

それにクレアを賭けた真剣勝負。
どちらが勝つのかにも非常に興味があった。








「ところで2人とも、今から私が途中参戦するというのは可能かな?!」



「「ダメだ!!!」」





またも見事にハモる。

いがみ合ってる割にはなんとも見事な息の合いようだ。

エルヴィンは半分冗談半分本気で聞いてみたが、見事に玉砕であった。


「ハハハ、2人はすっかりクレアしか見えていないようだね。私も君と過ごせる権利をめぐって戦ってみたかったが、見事に一蹴されてしまったよ。仕方ないからここで観戦するとしよう。」


するとエルヴィンはイスを2つ持ってくると並べて置き、クレアにも座るように促した。










「こんにゃろう!フルハウス!」


「調子にのるな、ストレートだ…」


「まだまだぁ!!フラッシューー!!」





勝負はいつまでたっても拮抗状態。

ハンジもリヴァイも勝っては負けてを繰り返していたが、まもなくゲームを始めて1時間がたとうとしている。
酒の強い2人であるが、さすがにもうキツそうだ。
ハンジの目は完全に据わっているし、リヴァイも目元から頬にかけて赤くなってしまっている。
さすがの酒豪もテキーラの連チャンはこたえたようだ。


「……リヴァイ、クレアに情けない姿見せたくなかったら潔くギブアップでもいいんだよ?」



苦し紛れに穏便な決着を勧めるも



「ハッ、寝言は寝て言えクソメガネ!」



リヴァイも譲る気はないらしい。


しかし、酒も残り僅かだ。


はたして勝負はつくのだろうか。


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