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ハンジ班の奇行種【進撃の巨人/リヴァイ】

第32章 譲らぬリヴァイ!譲らぬハンジ!デスマッチ!




詳しく語ろうとしない分、かえって妄想が膨らんでしまいそうになった4人だったが、深く語りたくないのなら仕方ないだろう。


再び4人はグルグルと考えを巡らせたが、ペトラがピンときたように喋りだした。


「兵長!!やっぱりプレゼントは気持ちが1番です!!」


「気持ち…だと?」


「はい、兵長がクレアから貰ったものは最高に想定外と仰ってましたが、兵長は“想定外”なものでも嬉しかったんですよね?」


「……まぁな。」


「確かに、自分の好きな物だったり、欲しかったものをプレゼントされるのが文句無しに嬉しいとは思うのですが、やはり恋人に贈るのであれば気持ちが1番ですよ!」


「そういうものなのか……」


まぁ、簡単にいうと、最終的には気持ちでフォローという事なのだろう。


「少し考えてみよう…飲んでるところに悪かったな。」


「とんでもないです!また俺達で力になれる事があっとらいつでも声かけてください!!」


「あぁ、助かる。」


すると、リヴァイは席を立ち休憩室を出ていった。













──────────────


「はぁ……………」


考えてみるとは言ったものの、リヴァイはいまだに何を贈るか頭を悩ませていた。
書類仕事はたまる一方だ。

こんなにためていたら明日の朝クレアに余計な心配をかけるかもしれない。
リヴァイはなんとか仕事にも集中したかった。




クレアの誕生日は休日の前の日だったな。


どうせならどこかに出掛けようか。


よくよく考えると、自分達は恋人同士になってから一度も1日ゆっくりと出掛けた事などなかった。

どうせなら喜ばせてやれる様な記念日にしてやりたいが。

………ん、喜ばせる??







「!!!!!!」






リヴァイは何かがピーンと閃いたのか、その内容を忘れないようにメモに取り出した。



「これは……もしかしたら奇行種のアイツも度肝を抜いて喜ぶかもしれねぇな。」


書き出したメモを見て思わずニヤリと口角があがってしまう。

しかし運良く妙案が思い浮かんだリヴァイだったが、これにはいくつか調べなくてはならない事がある。


まずリヴァイは兵団内でできることから取りかかった。







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