第31章 それは奇行種が決めること
俺は日付の変わる頃に執務室に来いと言っていた。
今時計はちょうど0時を少し過ぎたところだ。
カオリナイトは今頃扉の外でこの様子を聞いているだろうか。
知りたきゃ教えてやるよ。
聞きたきゃ聞かせてやるよ。
言っても分からねぇだろうから教えてやる。
俺が、どれだけクレアを好きでいるか。
俺が、どれだけクレアを想っているのか。
俺達の関係が知りたきゃ扉1枚隔てたそこで、気の済むまで聞いていけ。
すると、リヴァイはクレアの腰を掴むとより一層往来する速度を上げ、激しく善がらせた。
「はぁん…兵長…兵長…、リヴァイ兵長……!!」
クレアはかたく瞑った目尻からうっすらと涙をこぼしながらうわ言の様にリヴァイを呼び始める。
絶頂が近いのだろう。
「おい、そんなに煽るなよ。」
するとリヴァイはクレアの首元に噛み付くように唇を当てると、何度も力を入れて吸い付いた。
「あっ!ダッ…ダメです兵長。そんな所に跡つけたら……キャッ、キャアア……」
「これは俺のモノだっていう印だ。お前は何があろうと俺のモノだ。絶対に忘れるなよ。」
そして愛液で溢れかえっている膣内の最奥に打ち付けるように腰を動かすと、クレアはガクガクと震えながら絶頂を受け入れ、リヴァイも同時にその欲望をクレアの胸元に放った。
「………はぁ……はぁ……」
肩で息をしているクレアをそっと起こしてやり部屋着を整えてやると、リヴァイは横抱きに抱き上げる。
「……へ、兵長?」
「これが明日の着替えだな。今夜はもう俺の部屋に泊まれ。しばらくは1人で行動するな。」
確かに…今朝は早朝リヴァイの執務室に行くところをまんまと捕まってしまったのだ。
しばらく朝の仕事を休むという選択肢もあったが、それでは逃げているようでクレアは嫌だった。
それなら今夜はリヴァイの部屋に泊まり、明日一緒に執務室まで行けば少なくとも今朝のような事態にはならないだろうとクレアは考えたのだ。