第31章 それは奇行種が決めること
「はぁ……あぁ……」
クレアは両手で顔を覆って息を上げているが、リヴァイは口元を親指で拭うと構わず続けた。
「なぁクレア、もう挿れてもいいか?早くお前の中に入りてぇ。」
「え…えぇ!?」
いつもは自分の許可など取ることなく強引に入ってくるのに今日はいったいどうしたのだろうか?
「おい、なんとか言えよ。」
ズボンの上からでも十分に分かるほど硬くなったモノをクレアに押し当てなおも続ける。
「クレアが欲しい…もう限界だ。」
「ま、待ってくだ……ここ、執……」
「黙ってるならこっちのいいように解釈するぞ。」
そう言うと、リヴァイはクレアに深く口付けると同時に、先程から入りたがっていた自身の熱源を一気に挿入させた。
「んん!!!」
唇を塞いだまま激しく繋がれば、応接セットのソファは自然とギシギシと音を立て始める。
何度も何度も角度を変えて舌を絡め合わせると、クレアの口の端からは嚥下しきれなかった2人の唾液が1本の筋になって頬を伝った。
息を上げながら苦しそうに唾液で頬を濡らすその表情は更にリヴァイの欲情を駆り立て興奮を煽りだす。
「あぁん!!」
ドクンと脈打つ様に自身の中で質量を増したリヴァイのモノに、クレアは思わず甘美な声を上げてしまった。
「いい声だな。もっと、もっと聞かせろよ。」
「あぁん…!ダ、ダメです!こんな所じゃ…!誰かに…聞かれたら……」
「ハッ、こんな時間だ。気にするな。」
本当ならクレアの可愛い声を男女問わず誰かに聞かせるなど、絶対にするはずもない。
しかし、あの女兵士のくだらない嫉妬のおかげで愛しい恋人が散々傷ついたのだ。
アイツが姑息な嫌がらせでクレアを陥れようとしたのならばコチラも同等の手段を使わせて貰うまでだ。
クレアは自分でなんとかしてみせると言っていたが、これは俺からの牽制だ。
これくらいのお返しはさせてもらう。