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ハンジ班の奇行種【進撃の巨人/リヴァイ】

第28章 リヴァイの約束




「………………。」


クレアの大きな蒼い瞳が不安げに揺れている。


「エルヴィンはお前を他の一般兵と同じには見ていない……」


「……え?」


「俺も本人から直接聞いたわけではないから分からねぇけどな。でも、俺やハンジ達の様に特別な目で見てるのは確かだ。」


「そ、そんなこと…」


「でなければ、俺達の独断行動に始末書1枚なんて、罰が軽すぎる。あいつはクレアが生きて帰ってきたことに心底安堵したんだろうよ。団長の立場ではおそらく下級兵士1人のために人員など割けなかったはずだからな。」


「で、でもどうして団長が私なんかに…」


「お前は将来有望な、医療も任せられる兵士だからな。色々と託したい事があるんだろう…」


リヴァイからはエルヴィンがクレアに抱いている想いなど、口が裂けても言いたくなかったため、もっともらしい理由をかき集めて納得をさせた。


「そ、そういうことなのでしょうか……」


この顔は半分納得、半分疑問といったところだろうか。


「そうだと言ってるだろう…はぁ……もう黙れよ……」


「…あっ!」


リヴァイはクレアの肩を押して倒すと、毛布をひっぱり2人で被った。


「やっと壁外調査が終わって2人きりになれたんだ。それ以上お前の口から他の男の名など、聞きたくない。」


無表情に見つめられてるが、その視線には自分に対して熱を向けられているのが十分に伝わってきた。

クレアだって、生きてリヴァイと共に帰還できた喜びに浸りたかったのだ。

リヴァイがそう言うのならエルヴィンの話は深く考えなくとも、もうこれで良いのだろう。


「ご、ごめんなさい…」


「クレア……さっきの続きだ……」


リヴァイはゆっくりと顔を近づけて深い口づけをする。


「んん……ん……」


やっと戻ってこれた……
疲れきった身体に熱いシャワーを浴びて、温かな毛布に包まれながらリヴァイに抱きしめられ深い口付けをしている。


つい先程までずっと張り詰めていた緊張が、一気にほぐれていくのが分かった。



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