第28章 リヴァイの約束
「…あぁ…あぁ…兵…長…リヴァイ兵長…」
静かな夜の森に、厭らしくも瑞々しい男女の交わりの水音が響き渡る。
気温の下がった澄んだ空気の夜ではより一層遠くまで響き渡り、この激しい情事の模様が壁内まで届いてしまうのではないかと変な錯覚を起こしてしまいそうになるが、もう2人にはどうでも良い事であった。
はじめは恥じらう様子を見せ抵抗していたクレアも、リヴァイが恋しくて恋しくてたまらない日々を過ごしていたのだ。
2度も絶頂まで導かれ、優しくも無慈悲な言葉と共に貫かれてしまえば、クレアも繋がることのできなかった時間を取り戻すかのようにリヴァイを求めたくなってしまった。
タガが外れてしまえば後は楽だ。
激しく送り込まれる快感に身を任せれば良いだけなのだから。
やっとの事で身も心も解放することができると、木にしがみついていた力が抜けてしまいズルズルと膝をついたまま上半身を地面につけてしまった。
そうなれば自然とリヴァイに尻を突きだす体位になってしまい、突き刺さる刺激は角度を変えさらなる快感が襲いかかると、クレアは地面に頬をつき悶え喘いでしまう。
「あぁ!あぁ!いやぁ…!」
「こんな奥を突かれるのが感じるのか…厭らしいヤツだな。」
「あぁ…ご、ごめんなさい…気持ちいいん…です…」
「……っ。そんなこと…わかってる…」
最奥を突く度にクレアの中はリヴァイのモノを逃さないとばかりに吸い上げるように抵抗をしてくる。
その無自覚な挑発に、リヴァイもクレアから与えられる快感に酔いしれずにはいられなかった。
しかし、意地悪な言葉攻めで強がってはいるが、リヴァイ自身徐々に余裕がなくなってくるのを感じる。
少し勿体無いが、早目に切り上げなければ夜明けの出立に影響が出そうだ。
「クレア…あと3時間程で日が昇る。続きはもどってからだ。」
「!?」
そこまで言うと、腰を打ちつけるスピードをさらに加速させてクレアを最後の絶頂に導いてやる。
「あぁん!!…待って下さい…また…イッちゃいま…す…」
両手をつき背中をのけぞらせると、全身が強張りビクビクと痙攣しながらクレアは達してしまった。
その様子を確認してからリヴァイも長らく溜めていた欲望を一気に吐き出した。