• テキストサイズ

ハンジ班の奇行種【進撃の巨人/リヴァイ】

第26章 奇行種、飛ぶ




「……私だって、寂しかったです。でも毎日忙しい兵長にできる事は僅かな時間でも仕事を手伝うことなんだと思うとなかなか自分の気持ちが言えなくて……でも、ずっと兵長が恋しかったです……」


──ずっと恋しかった──


そこまで言い切ったところでリヴァイはクレアを勢いよく抱きしめた。


「それでいい…言いたい事も言わせてやれなかった俺にも責任はあるが、今後は遠慮なんかしなくていい。ちゃんと伝えてくれ。」


「は、はい…ありがとうございます。」


久しぶりに触れ合ったリヴァイは記憶通りの優しさでクレアを包み込んだ。


「それと、もう我慢の限界だ。次2人きりになれたら抱かせろよ、場所なんて選ぶ余裕はないからな。」


「え!?いきなりなんですかそれ?せ、せめて時と場所は選んでください…」


「あ?どれだけヤッてないと思ってるんだ。この通り限界だ。だから壁外調査、絶対に死ぬんじゃねぇぞ。分かったな?」

そう言うと、クレアの片手を自身の下半身に誘導すると、そこはもう硬く膨張して外に出たがっているリヴァイのモノが手に触れた。

「!!!」

「本当は今ここでしたいところだが、もう時間もない。だからせめて…」

リヴァイはクレアのシャツのボタンを2つほど外すと、外からでは見えない所に1つ、唇で赤い跡をつけた。

「あ……」

「これくらいは許せよ。」

赤い跡を指でなぞり不敵な笑みをこぼすと、ボタンをしめて整えてやった。

そして、もう食堂に行けと言おうとした時だった。


「あ!あの!……私も兵長に、付けてみたいです…」


「あぁ?!」


まさかの申し出にリヴァイは度肝を抜かれた。
今のはキスマーク1つで押し倒すのは勘弁してやると言う意味だったのだ。それなのにクレアからそんな事をされてしまったらこの熱はどうしたらいいのだ。


嬉しい申し出だが断るほかなさそうだ。


「おい、聞いてなかったのか?キスマーク1つで押し倒すのは勘弁してやると言ったんだ。その申し出はまたの機会に存分に頂戴してやるから今日はもう朝飯に行け。」

しかし、まさかのこんなところでクレアは頑なに引こうとしなかった。


「い、いやです!!」


クレアは立ち上がると、リヴァイの前で両膝を付き、蒼い瞳でまっすぐにリヴァイを見つめた。

/ 1981ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp