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ハンジ班の奇行種【進撃の巨人/リヴァイ】

第25章 想いの果てに




自分の下で喘いでいる女を見れば、調査兵団の兵服を着て、いやらしい声を上げながら求めるようにモブリットを見つめていた。
乱れた兵服姿で求められてしまえば、どうしてもハンジから求められているかのように錯覚してしまう。
兵服を全て脱がなかったのは全てこの女の作戦だったのだろうか?


ここまでくると、もう脳内だけには留まらず、性欲の無いハンジを実際に無理やり凌辱しているかのような感覚に陥ってしまい、モブリットの口はとうとうその名を呟いてしまった。


「あぁ…ハンジさん……ハンジ…分隊長…」


激しく腰を打ち付けながら、積もり積もった叶わぬ想いが、ポロリポロリとこぼれ出す。

モブリットは全てを承知の上で今ここにいるのだ。


そんなこと……そんなことは分かっている。


苦悩に顔を歪ませながら、今だけは忘れさせてくれと言わんばかりに激しく女を貫いた。



「あぁ……あぁ…ん…モブリット…モブリット!」



最初はフラれた客を慰めてあげようと挑んだ女であったが、何故だが今は自分が善がらされる状況になってしまっている。

年齢が上がり、若い女のまとめ役や客引きの仕事がメインになってきていた為、客事態とるのは本当に久しぶりであった。とはいっても長年娼婦として生きてきたのだ。奉仕をする腕が落ちたとは思っていなかったが、性行為をするのは久しぶりだったのか自分でも予想以上に感じてしまい少し誤算が生じてしまった。


今まで叶わぬ想いを抱えた客を幾人も相手にしてきたが、どうしてだろう。モブリットの誠実すぎる切ない想いに、この女の中には、なんとも言えない感情が芽生えてしまった。

その正体はわからない。
同情とも何か違う気がする。

でも、なんとか救ってやりたかった。


「はぁ……あぁ、モブリット……もう出そうなら、中に出して…」


「?!……何を言ってるんだ、正気か?」


娼館にくるのは初めてであったが、そんな事は御法度であるくらいもちろん知っていた。この女はいったい何を言い出すのだ。



「大丈夫……もう数日で月のものが来るの。子種は全て流れ出てしまうわ…だから……貴方が苦しんできた分の一部分を、私に受け止めさせて!!」








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