第25章 想いの果てに

女は唇を押し付けたまま器用にモブリットの上半身に着ているものを脱がすと、今度は首にまわしていた腕をほどき、胸元を撫で回す。


「………！！」


乳首の辺りに指が当たればビクッ自然に身体が反応してしまう。
男として情けない姿だと嘆きたくもなるが、正直なところ最高に気持ちいい。
この女は自身の事を年季が入った女だと卑下していたが、言い返せば、男を悦ばせる熟練されたテクニックをもっているという事だ。
自分は性体験こそあるが、もう女の抱き方さえ忘れてしまってる様な情けない状態だ。
そんな状態では完全にこの女のペースになってしまうのは致し方ない。


一方女は、モブリットが拒絶する様子を見せないことを確認すると、唇を耳や首筋、胸元へと、どんどん愛撫する位置を下げていく。


「……うぁ…」


乳首を舌先で舐めながら跨っている部分を擦り付け刺激すると、モブリットは耐えきれずそのまま仰向けにベッドに倒れてしまった。


「はぁ…はぁ…」


毎日厳しい訓練で身体を鍛えている筈なのに、息を上げてしまう。





「かわいそうなモブリット。こんなにも清らかに想っているのに……あなたの上官は気づいていないフリをするだなんて…」






女は腰掛けてたモブリットを足が伸ばせるように寝かせ直すと、ベルトに手をかけ、先程から外に出たがっていた溢れんばかりの熱源を取り出し静かに握った。



「なんて残酷で、優しい上官なのかしら…」



細くてしなやかな指がモブリットのモノの根本を丁寧に包み込む。


「うぅ……」


「でも、今宵だけは私が忘れさせてあげる。今のあなたを取り巻く全てから。私があなたの想う上官になりきって慰めるわ。」



すると、女は少しずつ顔を自身の欲望が集中している箇所に近づけていく。

まさかとは思うが、何をするのだ…



女は静かに舌をだすと、下から上に舐めあげ、硬くなっている熱源を一気に咥え込んだ。



「！！！」