第22章 リヴァイ、悔いなき選択 奇行種、困惑
「あ…あの…すみません…」
自分の言葉を厳しく受け止めたのか、クレアは少ししょんぼりとしてしまった。
バカヤロウ、そんな顔をさせたい訳ではないのに…
リヴァイは滞っていた仕事を一旦辞めてクレアの側まで行くと、両頬を手で包んで顔を合わせた。
「悪い、別に怒ってはいない。帰還したばかりだからな。お前の身体を心配しただけだ。…大丈夫なのか?」
「はい、その…兵長に会いたくて。手伝いに来てしまいました。ご迷惑でしたでしょうか?」
──会いたくて──
今しがた自分も同じことを考えていたのだ。
迷惑であるはずがない。
よく見ると、クレアは風呂上がりに着るロングワンピースの部屋着に、それだけでは寒いのか、カーディガンも羽織っていた。
しかし、そのカーディガンはブカブカで、袖を折っているが手が見えていない。
そして長い廊下を歩いてきた為か、少し寒そうに震えている。もう12月、さすがにストーブを焚いていない廊下は寒い。
そんな無防備極まりない姿のクレアを目にしたら、当然だが帰せる気になどなれなかった。
もうリヴァイの頭に「仕事」という文字は消えていた。
リヴァイはクレアを横抱きに持ち上げると、そのままソファにドサッと腰掛ける。
「キャッ…兵長?!」
「クレア、お前に触れたくて仕事がちっとも進まなかった。」
「え?で、ですからお仕事手伝いにきたんです!兵長、おろしてください!」
「違う、お前で満たされないと仕事ができそうにないってことだ。だから、クレアが手伝ってくれ…」
「そ、それってどういう意味ですか?」
「こういうことだ…」
リヴァイはクレアを膝の上で横抱きにしたまま抱きしめると、少し強引に唇を重ねた。
舌を唇の隙間から侵入させ、クレアの舌の先や上顎の辺りを攻めてやれば、抵抗する力も弱まり、クレアはリヴァイの首に腕をまわしてしがみついてしまう。
「うぅ…ん……」
必死に漏れる声をおさえるのを我慢していると、リヴァイは片手で器用にワンピースの前のボタンを外していった。
「あっ……兵長……ん、んん…」
再び唇を塞がれ、胸の先端を指先で弄ばれてしまえば、ゾクゾクと快感が走り、クレアに抵抗する力など与えてはくれなかった。