第19章 大雨と雷鳴とハンジ班の奇行種
─カチャカチャ─
リヴァイがベルトに手をかけた時、なぜだかクレアは全身が凍りつくような感覚に襲われた。
…あ、まさか…嘘でしょ…
この音は、ザズとリゲルに襲われたときに馬具倉庫で聞いた音と似ていた。無理矢理口淫させられる直前に聞いたその音は忘れかけていたクレアの記憶からまさかのフラッシュバックをしてしまったようだ。
なんで…もう忘れていたはずなのに…
戸惑うクレアの表情とその理由に察しがついたリヴァイは、素早く自身の下半身に着ているものを脱ぐと、スッと手のひらをクレアの目元に置いてやる。
クソッ…あの時の事を思い出しちまったか……
リヴァイは自分のミスに盛大に舌打ちをした。
「悪い…やなこと思い出させちまったな。目瞑っていていい…」
「あ……」
それと同時に毛布をひっぱると、自分のモノが見えない様に、2人で被るようにくるまった。
「ごめんなさい…兵長、私……」
クレアは目をあけて、拒否をしているのではないと必死に訴えようとした。
「何も言うな…お前の気持ちは分かってる、気にしなくていい…」
額に優しくキスをすると、リヴァイは愛液で溢れている入り口に我慢の限界を迎えたいた自身のモノをあてがった。
「あ、あ…」
「クレア…もう一度言う。お前の事が好きだ…受け止めてくれるか?」
不安でいっぱいだったが、クレアに迷いなどなかった。
「はい…大丈夫です…きてください…」
リヴァイはその言葉を聞くと、少しずつ奥まで挿入させた。
「あぁ…あぁ…」
ひとまず全て入ったが、その中はかなりの圧迫感でリヴァイのモノを吸い付くように締め付けた。その快感にすぐにでもメチャクチャにしてやりたくなるが、クレアは苦痛に顔を歪ませている。
「…痛いか?」
「…少しだけ…なので…大丈夫です、どうか兵長の想うままにして下さい。」
先程の指での愛撫とは比べ物にならない程の圧迫感と若干の痛みを伴ったが、耐えられないほどではなかった。今は自分を気持ちよくしてくれたのと同じように、リヴァイにも気持ちよくなってもらいたかった。
リヴァイは苦痛な表情を見せながらも自分の事を気遣うクレアに何とも言い難いいじらしさを感じてしまい、繋がったまま思い切り抱きしめた。
「あ…兵長?!」