第15章 リヴァイの奇行種攻略作戦
「はい!ひとまず食事に誘うのは無難なやり方だと思われます。相手にその気がなくても、食事くらいならと、誘いに乗ってくれる場合もありますし、そのデートがきっかけで、仲が深まることだってあります。もちろんお相手の方も好意をお持ちであったのならそれ程嬉しい事はありません。今のお話だと、共通の話題もあるとのことですので、まずはうまくいくかと!」
「そうか…」
ペトラの意見を真剣にメモに書き記すリヴァイの姿は、3人を何とも言えない気持ちにさせた。
今まで女の噂を出した事のなかったリヴァイが今真剣に自分の想いを成就させようとしている。
今ここに存在しているリヴァイは、巨人の項を削ぎまくっている人類最強の兵士とは程遠い姿であった。
しかし、ここにいる3人(4人)は、忠誠を誓ったリヴァイが、自ら好きになった相手であるならば、全力で応援したいし、結ばれて欲しいと願っていた。
リヴァイはペトラのアドバイスを熱心にメモすると次の質問をし始めた。
「てことは、飯を食ったらコトに及んでいいのか…?」
またもや3人が凍りつく。
「い、いや兵長!そのパターンでいける場合も無いことも無いですが……一般的にはその前にお互いの気持ちを確認するのが先ではないでしょうか?!」
「…そうなのか?なんかよくわからねぇし面倒くせぇな…おい、エルドはどうやってフレイアとくっていて、どうやってコトに及んだんだ。」
「え?!俺ですか?」
今度はエルドが凍りつく。
グンタもペトラもオルオも、フレイアと付き合っている事は知っていたが、コトに至った経緯などはもちろんだが、聞いていない。
リヴァイを含む4人から注目を浴びることになり、珍しくエルドは動揺してしまった。
「お、俺はですね…なかなか彼女と話す機会が無かったので、クレアに手紙を渡してもらいました。それが、フレイアと話すようになったきっかけです。」
「ほう、それで、デートとやらはいつ行ったんだ。」
「壁外調査後の休日です。」
「そうか…ヤったのはいつなんだ?」
「兵長!それここで言わなきゃダメですか?」
エルドは勘弁してと言わんばかりに動揺しているが、グンタにペトラとオルオは興味津々でエルドを見ている。
リヴァイは早く話せと威圧感たっぷりにエルドを見据えた。