第13章 奇行種、ハンジと入浴
「リヴァイはさぁ、潔癖症だし、目つきは悪いし、口も悪い、おまけに横暴なヤツだけど、あぁ見えて仲間思いの優しいやつなんだ。自分の班員もとても大事にしている。だから、リヴァイと付き合いの長い私としては、好き合える人と出会って幸せになってもらいたいとずっと思ってたんだよね。で、その相手はクレアなんじゃないのかなーって思ってるんだ。」
「………………………」
「だあーって、私が可愛い女の子紹介したって、兵団内の女の子が好きだって言いよってもけむたがるだけだったリヴァイが、クレアだけはやたら側に置いときたがるし、世話焼きたがるし、態度があからさまに違うんだもん!!だから私はクレアの恋、応援するよ。」
「……本当ですか?」
「うん、可愛い部下の恋路を応援しないわけないだろ!」
「ありがとうございます!ハンジさん!」
感極まり浴槽の中で抱きついてしまう。
「よしよし、まぁリヴァイも今はきっとクレアにどうやって想いを伝えようか頭を悩ませているところじゃないのかな?」
「そうでしょうか…兵長が私のことをどう想っているかは正直わかりませんが……こればっかりは直接自分で聞かない事にはなんとも……」
「アハハ、お互いにこれだと、くっくつにはもう少し時間がかかりそうかな。」
「ハンジさんは、リヴァイ兵長の好きな女性のタイプとかは知らないんですか?」
「んー、教えてあげたいんだけど、わからないんだよなぁ……飲みに行ってもエッチなお店に消えていくのはいつも決まってエルヴィンとミケだけなんだよね。だから好きな女の子のタイプはもしかしたら誰にもわからないかも。というかないんじゃないのかな?」
「そうですか……って、エルヴィン団長とミケさんって、飲んだ後にそういうお店にいっちゃうんですね…」
「飲みに行った翌日の2人の会話はそれはもう!ウケるよ!指名した女の子がどれだけ良かったかお互いにガチでプレゼンし合ってるからね。だからエルヴィンのあの爽やかなマスクには騙されちゃあいけないのさ!これは幹部しか知らないレア情報だから秘密だよ。」
ハンジはイタズラにウインクをして見せた。
「ハハハハ……」
ミケさんはなんとなく納得だけど…団長、あんなにカリスマで爽やかでカッコイイのに…意外でした…
クレアはただただ苦笑いだ。