第82章 番外編・2人を繋げたモノは…?
クレアの美しいドレス姿に浮かれていのだろうか。
豊かに膨らんだ胸は、元に戻るまでに数時間はかかるだろうと、なんの根拠もなくそう思い込んでしまっていたようだ。
「兵長…ごめんなさい……」
自身の幼い容姿や小さな胸に強いコンプレックスを持っているクレアは軽く放心状態だ。
そんなクレアを見て、リヴァイはようやく自分がガラにもなく浮わついていた事に気づいた。
それと、同時によく考えてみる。
自分はもともと胸にも尻にも興味はない。
クレアを好きになるまで女さえ興味なかった。
クレアは、クレアだから好きになったのだ。
体型は関係ない。
しかし、いつもと違う光景によからぬ欲望が湧き出てしまったのは紛れもない事実。
自身の意思とは関係ないと言ったら嘘になる。
胸元が豊かになった姿に、大人びた魅力を感じてしまったのだ。
「…いや、クレアが謝る必要はない。」
「ですが…兵長、ガッカリしてません…か?」
「ガッカリ?そうだな……」
不安げに揺れる蒼い瞳を見つめながら改めて自問自答するが、答えはいともあっさりと出てきてしまった。
「何も、問題ねぇ…だからさっさと脱げよ…」
「えぇ?ま、待って下さい…兵長は、その…大きな胸の方がよかったのではないのですか?」
「…まぁ、あまりにもインパクトある大変身だったからな。下心がなかったと言えば嘘になるが…なきゃないで別に構わない…そんな事より…」
そう言うとリヴァイは止めていた手を再び動かして、背中の編み上げを強引にほどいてしまう。
「あぁ…!兵長!!」
「俺にとっては、今すぐお前を抱けない事の方が重大な問題らしい。」
「キャァ!!」
編み上げがほどけるとリヴァイはドレスの裾を引っ張りスルリと脱がせてしまう。
あとはかたいコルセットだけだ。
リヴァイはクレアの抵抗をものともせず、コルセットの編み上げも容赦なくほどいていった。