第82章 番外編・2人を繋げたモノは…?
「あぁ…種明かしをするとな。」
「え?!あ、あの!これですか?これは…その!」
リヴァイの目はしっかりとクレアの胸元の膨らみをとらえている。
恥ずかしいが、白状するしかなさそうだ。
「あ、あの…これは、タリアさんの特製のコルセットと、その…神の手による手技によって出来上がったモノでございます…」
「はぁ?!“神の手”って何だよ…」
「えーとですね…私から説明申し上げるのはとても恥ずかしいのですが、タリアさんから私の胸元は“とても残念”だと言われてしまいまして…そんな私の胸が少しでも膨らんで見えるように、特製のコルセットを作ってくださったみたいなのです。」
「ほう…」
「はい…そしてタリアさんの力強い手技によって、私の身体の余分な肉は全てこの胸元におさまったというわけです…」
「余分な肉?お前にそんなモンあったか?まぁ…いい…」
「兵長…わっ!きゃっ!!」
クレアは筋肉のつきにくい体質だ。
厳しい訓練でなんとか付いた筋肉も、兵士を引退してすぐにどこかへ消えてしまった。
となると、大人になる前に成長が止まってしまったクレアに残ったのは幼い体型の華奢な身体のみ。
コルセットの中に詰め込めるほどの肉など無いはずだが…そんな事は今は考えなくていいだろう。
顔も体型も幼い少女が突然胸だけ成長したなど、滅多に体験できぬ貴重な機会だ。
リヴァイはそれなら楽しむだけだと言わんばかりにクレアを軽々と抱き上げると、そのまま寝室へと向かった。
ーバタンー
「あ……」
寝室の扉を開けば、目の前には昨晩も深く愛し合った2人のベッド。
リヴァイが何を望んでるのか理解したクレアは、腕の中でジタバタと暴れだしてしまった。