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ハンジ班の奇行種【進撃の巨人/リヴァイ】

第82章 番外編・2人を繋げたモノは…?






「あぁそうだ。クレアは首席で訓練兵団を卒業したそうじゃないか?憲兵団も希望できたのに何故調査兵団に?」



「あ、えと…それはですね……」



クレアはハンジの班に入れなければどの兵団にも入団をするつもりはなかった。

類稀な才能を認められ特例がでたのだ。

この話は内密にという事だったが、憲兵団の師団長であるナイルになら話しても構わないのだろうか。


クレアが返答にしどろもどろしていたら、タリアと盛り上がっていたハンジが首を突っ込んできた。




「ナイルー?!何面白そうな話してるの?!クレアはね、私の熱い熱い熱〜い講義に胸を打たれて調査兵団を、そして私の班を熱望してくれたの!!だからリヴァイがクレアと直接対面したのは入団してからだよ?」



「ん?!ハンジの講義?そんな危険極まりない講義をエルヴィンが許可したのか?」



ハンジが巨人について話し出すと、止まらず暴走するのは周知の事実。

むしろ兵団内に知らない人間などいない、という程ハンジはある意味有名人だ。

そんな講義を許可してしまえば、調査兵団に入団する兵士など皆無だろう。

そんなのわかりきった事だ。


だからこそナイルは疑問が深まるばかりだった。




「いんや!エルヴィンが許可したというか…毎年恒例の秋の勧誘講義。あの年は、エルヴィン急用ができたって言ってモブリットに代理を任せて兵舎を飛び出して行っちゃったんだよね〜。」



「つまり…モブリットの代理をお前がぶん取った…というわけか…?」



「まぁね!そうとも言う!アハハハハ!!」



「そうか…モブリットも苦労人だったな…」




モブリットの事だ。

何故エルヴィンがハンジではなくモブリットに代役を任命したかなど、十分に理解していたはず。

にも関わらずハンジからその大事な役を奪われてしまうとは。

あの優しくて責任感の強いモブリットを想うと、ナイルはいたたまれなくなってしまった。





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