第82章 番外編・2人を繋げたモノは…?
タリアもハンジ同様かなり酒が入っているようだ。
酔った勢いでとんでもない提案をしてくれた。
「ブァハ!!アハ!アハハハハ!!タリア何それ!クレアを夜の店で働かせるの?!クレアは兵士引退になったけど兵団の医務室で働くお医者さんだよ?職には困ってないって!!」
「でも!でもでも!そうかもしれないけど!クレアみたいな女の子、お店にはいなかったから絶対に人気出るはず!ギャップ萌えっていうのはどの年代にもウケるのよ!!長年女の子の管理を任されていた私が言うんだから間違いないわ!」
ハンジはタリアの発言を冗談だと思ったのか、爆笑しながらテーブルをダンダンと叩くが、タリア本人はいたって真剣だ。
すると、2人の会話を鼻息荒く大真面目に聞いていた人物が、こらえきれずに乱入してきた。
「ちょっと、タリア君といったかな?その、夜の仕事の話は実現可能なのか?!もし、もしじゃ!!クレア君がその店で働く事になったらワシは、クレア君を指名できるという事か?!」
「ピクシス司令!!」
乱入してきたのは挙式で退場となったピクシスだった。顔を真っ赤にさせて、タリアに向いている人差し指はワナワナと興奮で震えている。
クレアを性的な目で見る衝動をどうしても止められないようだ。
しかし…
ースパンッ!!ー
「いぃ!何をする?!」
「いい加減にして下さい司令!」
すぐ隣に控えていたアンカの平手打ちによりピクシスは両手で頭を抱えてしまった。
「アンカ…今日はヤケに厳しくないか?」
「当たり前です!リヴァイ兵士長と優秀な戦績をお持ちのクレアさんとのお祝いの席です。司令のいき過ぎた行為のせいで駐屯兵団の品位に傷がついたらたまったものではありません。当たり前ですが、今日はより一層厳しくさせていただきます!」