第82章 番外編・2人を繋げたモノは…?
「ハンジさん!!お、落ち着いて下さい!」
「式の最中です!一旦外に出ましょう!?」
「うぁぁぁぁ…!ぢぐしょ〜〜〜!今日はヤケ酒だぁぁぁ!」
アルミンとミカサが止めに入るも静まらず、結局ハンジもミカサに引きずられるように退場となってしまった。
「おい…なんとかしろよアルミン…」
予定していた神父役は酔っ払って退場、代役は泣き叫び退場と、ハプニング続きで中々式が進まない。
式の段取りを組んだ責任者のハンジが退場となっては、リヴァイとてどうにもならない。
もうアルミンになんとかしてもらうしか選択肢は残されていなかった。
「え?僕が…ですか?」
「そうだ…あの酔っ払いの老いぼれとクソメガネが置いてった本がそこにあるだろ。それを読めばいい。さっさとやれ…」
「えぇ…!?」
「ごめん!アルミン!私からもお願い!」
ピクシスが任命される程の大役を自分ができるはずないとアルミンは両手を小さく振って断ろうとしたが、クレアからも頼まれてしまっては断れない。
「わ、わかりました…では…僭越ながら…僕が進行役を代わりに務めさせて頂きます!!」
リヴァイの話ではこの祭壇に置き去りにされた本を読めばいいとの事。
アルミンは早速開かれたページに目を落とすと、1枚の手書きメモが貼られている。
きっとここを読み上げれば良いのだろう。
しかし、そのメモの周りに書かれている文章が目に入ってしまったアルミンの思考回路は大爆発を起こしてしまう。