第82章 番外編・2人を繋げたモノは…?
「お礼を言うべきなのは私の方です!!いつも愛情いっぱいに見守ってくださって、ありがとうございました!!」
「おうよ!!あとは孫の顔でも見れたら俺の人生に悔いはなしだ!!」
「もうグレンったら!気が早いわ!」
ーカラーンコローンー
「あ……」
血の繋がりはないが、3人はもう立派な家族だ。
深い愛情と絆で繋がっている事を確認し合うと、教会の鐘が鳴った。
新婦入場の合図。
いよいよ結婚式だ。
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重たい木の扉が開くと起立していた招待客は、一斉にクレアを見た。
身内だけの式のため、招待客はほぼ兵団関係者。
ほとんど知っている顔ばかりだ。
「……………」
皆が注目する中長いバージンロードの先を見れば、そこに立っているのは心から愛しているリヴァイの姿。
美しいステンドグラスから眩い日光が差し込み、逆光でリヴァイの表情が見えづらい。
リヴァイとは、今朝控室の前で別れたっきり。
そのためリヴァイはクレアのドレス姿を見るのは今が初めてだ。
普段は自身の容姿に無頓着なクレアだが、今日は結婚式。
さすがのクレアも、ちゃんと美しい花嫁になれているのか不安な気持ちでいっぱいだった。
ーキィ…ー
そんな事を考えていたら車椅子がゆっくりと動き出す。
マーサが車椅子を押し、グレンがクレアの手を取り横を歩く。
バージンロードは花嫁の人生を表しているという。
扉から祭壇までは今までの人生。
そして祭壇の前で待っている新郎のいる場所が現在だ。
祭壇で永遠の愛を誓い、振り返ればその扉の向こう側には2人で歩む未来が待っている。