第82章 番外編・2人を繋げたモノは…?
「今夜は熱々な初夜になりそうだね!!シシシ!!」
「もう!!こんな所でやめてください!!」
ハンジの下品なからかいに、ドレス姿でジタバタと地団駄を踏んでいると、控室の扉を誰かがノックした。
ーコンコンー
「ミカサ?!クレアさんの支度はできてる?参列者、全員着席してビスマルク御夫妻も到着しているんだ。」
やってきたのはアルミンだった。
コルセットで締め上げられ、肉を引っ張られている間に会場内の準備は完了していたようだ。
あとは新郎新婦の入場を待つだけ。
「アルミン!準備は終わってるからすぐに行く!」
「わかった!」
中からミカサの返事を聞くと、アルミンはチャペルの方まで戻っていった。
「間もなくだねクレア!!私はリヴァイの反応が楽しみだな!じゃあ、また後でね!」
「は、はい!えぇ?キャアッ!!」
ハンジはクレアの右乳をパフパフを2、3度揉むと、アルミンを追いかけるように控室を出て行った。
いよいよ結婚式は本番だ。
リヴァイは自分のドレス姿を見てどう思うだろうか。
緊張でいっぱいの胸に手を当てながら、クレアもタリアとミカサにエスコートされながらビスマルク夫妻が待機している場所まで向かった。
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「あぁ…クレア……」
「マーサさん!グレンさん!お店があるのに今日は私達のために…ありがとうございます!」
チャペルの入口で待っていたのは香油屋のビスマルク夫妻。
早くに両親を亡くしているクレアにとって、ビスマルク夫妻は第2の両親のような存在だ。
また子供のいないビスマルク夫妻にとっても、クレアは娘同然の存在。
リヴァイとの結婚を報告に行った際に、式の招待と両親のかわりに一緒に入場して欲しい旨を伝えると、快諾してくれたのだ。