第82章 番外編・2人を繋げたモノは…?
「ふふん、胸はね、女の武器なのよ。でもクレアったら細いのは申し分ないんだけれど、くびれもないし、何よりとても残念なおっぱいじゃない?だから私が特製のコルセットを作ったってわけ。くびれを作ってなおかつ脇腹や背中のお肉を本来あるべき場所へ盛る。どうハンジ?クレアのこの可愛らしく膨らんだ胸元は?」
タリアは前髪をかき上げながら得意げにフンと微笑んでみせる。
「た、確かに凄く素晴らしい技術だ…!ドレスはタリアに任せて正解だったな…」
「でしょ?お褒めいただきありがとうございます。」
実のところ、ドレスの仕立てはタリアに任せるか、リヴァイが贔屓にしている仕立て屋に任せるかで少々揉めていたのだ。
結局は式の準備をしている団長ハンジの鶴の一声でタリアに依頼をすると決まったのだが、こんなオプションサービスがついてくるなら尚の事タリアに任せて正解だったとハンジは興奮気味に大きく頷いた。
「これならリヴァイも大満足だ!」
「ハ…ハンジさん!!」
ハンジの発言にコルセットで白目をむいていたクレアがハッと我に返る。
「リヴァイだって男だ。まぁクレアが全てなのはわかるけど、あればあるで喜ばないわけがない!!クレアだって一時とはいえ、大きくなって嬉しいでしょ?」
「それは…否定できませんが…」
後ろからタリアに引っ張られた肉は、見事に特製コルセットにおさまり、申し訳程度にしか肉がついてなかった胸元に豊かな膨らみをもたらしている。
長年洗濯板のようにペタンコだったクレアには夢のような光景だ。