• テキストサイズ

ハンジ班の奇行種【進撃の巨人/リヴァイ】

第80章 最終章・もう1つの花言葉






「お、おい…!?」



「ブルル…ブルンッ!!」




ダスゲニーはリヴァイの背中を額でグイグイ押すと、首を上下に振って鼻を鳴らしている。

何かを訴えてるようだ。





「ダスゲニー…どうしちゃったのでしょうか?」



「………」




少し興奮気味のダスゲニーにクレアはソワソワと心配したが、付き合いの長いリヴァイは何となく察しがついたようだ。




「何だよダスゲニー、ここで誓いのキスをしろって言ってんのか?」



「ヒィィン!!」



「ハッ、当たりかよ!」



「へ、兵長…?!」




どうやらダスゲニーはめでたく愛を実らせた2人に向かって誓いのキスをしろとはやしたてていたようだ。


リヴァイの言葉に大きく“応”と頷くダスゲニー。




「…だ、そうだ。ほら、こっちを向け。」



「え?えぇ?!こ、こんな所で…ですか?」



「誰も見てねぇよ。せっかくダスゲニーがはからってくれたんだ。応えないわけにはいかねぇだろ。」



「で、ですが…ん…んん!!」




ダスゲニーに要求されるがままなかば強引に唇を重ねたリヴァイ。



そんな2人を見てさらに興奮したダスゲニーは再度後肢で立ち上がり、祝福するかのように大きく嘶いた。




「ダスゲニーは名演出家だな。」



「兵長…ダスゲニー…」




触れるだけのキスをして唇を離したリヴァイは、口角を上げて小さく笑った。




/ 1981ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp