第80章 最終章・もう1つの花言葉
「あぁ…あぁん…!へい…ちょう…」
クレアの中では欲望と理性が激しく戦っていたが、ずっと忙しくて触れ合う事ができなかったのだ。
今回は理性の方が分が悪い。
そしてリヴァイはそんなクレアの中で繰り広げられている戦いなど露知らず…
思うがままにクレアの身体を撫で回した。
「はぁ…あぁ…ダ…ダ…メ…」
リヴァイの腕の中にすっぽりとおさまり休む間もなく送り込まれる快感。
強い快感が全身を巡りある一点に集中すると、クレアの理性は段々と勢力が弱まってきてしまった。
もうこのまま溺れてしまいたい。
リヴァイに全てを委ねてしまいたい。
そんな思考がクレアの頭を支配しかけた時だった。
ーバタンッ!!ー
「リヴァーイ!!また今日も編入希望の書類が何通か届いたよー!!一緒に見よ〜!!ってあーーー!!」
「「……………!?」」
ノックも無しに勢いよく扉が開いた。
扉をあけたのは調査兵団団長ハンジ・ゾエ。
2人が密着しているのに気づいていないのか、ズカズカと中に入ってくる。
そんな様子に顔面蒼白になったクレアに、青筋を立てたリヴァイ。
「何このクッキー!!いい匂い!リヴァイが買ってきたのー?いつ買ってきたの?なんで包みが2つあるの?」
「おい…クソメガネ……」
「ん?あれ…えーと、私、お邪魔しちゃった…かな?」
「“かな?”じゃなぇよ…最高に邪魔だから今すぐ出ていけ…」
「兵長……」
ハンジは少し気不味そうにはしていたが、そこまで悪い事をしたとは思ってなさそうだ。