第79章 海を見に行こう!
周囲からの注目を集めてしまったいた。
機嫌を損ねてクレアを連れて行ってしまう事こそあれど、リヴァイは人前でベタベタとイチャつくような事をするタイプの人間ではなかった。
そのため、人目もはばからずクレアを抱きしめるリヴァイの姿は、104期の若者にはあまりにも衝撃的だったのかもしれない。
「へ、へ、兵長…?!」
「クレアさん…?!」
皆あいた口が塞がらずピクピクと震えながら、2人に注目だ。
「へ、兵長…?!みなさんに見られてしまってるので…とりあえず上がりませんか?」
クレアは周りの視線が痛くてそれとなく離れようと提案するが、リヴァイは素直に離そうとはしなかった。
「チッ……。」
2人の世界に入ってしまいたかったリヴァイは、水をさされて盛大に舌打ちをするが、よくよく考えるとここにいる全員、自分達の関係を知っている。
別にいいじゃねぇか……
そんな考えがリヴァイの頭にパッと閃く。
この広大な海の中で解放的な気分になってしまったのかどうかは不明だが、リヴァイがいつもと違う思考回路になってしまったのは確かだ。
クレアを抱きしめたまま顔だけをジャン達に向けると、リヴァイはボソリと呟く。
「お前ら…ここから先は有料だ……」
そして、クレアの両頬を手のひらで包んで上を向かせると、リヴァイは躊躇する事なく唇を重ねてしまった。
「「「@#$%^&*§¥€®©℉™※…⁇‼‡!!」」」
想像を絶する展開に104期達は声にならない声を上げ、ハンジは腹を抱えながら引き笑いをしだした。