第78章 頑張ったご褒美は…??
「はぁ?!なんだよそれ!ルールがどうとか言うなら倒れる場所でだって勝敗はつけられないでしょ?!!」
「負け犬が見苦しぞクソが…」
「だからなんでソコで止めるんだよ!嫌がらせか?!そこまで言うならメガネまで言えってさっきも言ったじゃんかよぉ!!」
クレアをどちらの馬に乗せるかで始まったこの言い合い。
テキーラ勝負で決着をつけようとしたらしいが、その結果は生憎引き分けだったようだ。
だが、今度はどちらが勝ったかで揉め始め、またクレアの意見も聞かずに言い争いはデッドヒートしてしまう。
「あ、あの…ハンジさんも兵長も…喧嘩は止めてくださ…」
「クレアは黙ってて!」「クレアは黙ってろ!」
慌てて止めに入っても仲良く黙ってろと言われてしまう始末。
もう完全にお手上げ状態だ。
「もう!!本っ当にリヴァイはしつこいなぁ!!それならやるか?!2回戦!!」
「望むところだクソメガネ…!!」
そしてあろう事か2回戦を始めようとしている。
あれだけ酒に強い2人が倒れるまで勝負をしたのだ。いくら明日が休みとてさすがに傍観はできない。
「待って!!待って下さい!!今日は黙りませんよ!お2人ともこんな事で喧嘩なんかやめてください!!」
お手上げ状態だが黙って傍観もできない。
クレアは睨み合う2人の間に割って入り必死に止めようとするが、一旦火がつくと中々止まらないのがリヴァイとハンジだ。
しかし……
「じゃあクレアはどっちが勝ちだと思うの?っていうかクレアはどっちの馬に乗りたいの?この際だからはっきりさせようよ!!」
「上等だ…おいクレア。お前はどっちが勝負に勝ったと思う?正直に言えよ。」
変に割り込んでしまったがために2人の熱の矛先は、まさかのクレア自身に向いてしまった。