第78章 頑張ったご褒美は…??
「よっしゃあ!決まりだね!!」
無事にクレアを海まで連れて行く事が決定すると、ハンジもリヴァイもホッと胸をなでおろすが話はまだ終わりではなかった。
「でさ!!私とリヴァイでクレアをどっちの馬に乗せて海まで行くかで揉めちゃってさ。アハハ…」
「……!?」
「もう全然リヴァイが譲らないからさぁ!!テキーラ勝負で決めようってなったんだけど、中々勝負がつかなくて…でも僅差で私が勝利した!!だからクレアは私と一緒にランティスに乗って海まで行こう!!」
あっけらかんと話すハンジに開いた口が塞がらないクレア。
つまり、リヴァイとハンジはクレアをどっちの馬に乗せるかで揉めて、いつぞやのデスマッチを始めた結果、執務室でひっくり返るという事態になったらしい。
「テキーラ勝負されていて、倒れたんですか?!」
「うん、そう!!」
この2人はクレアが絡むといつだってこうだ。
クレアの都合や意見は聞かずにぶつかって勝手に喧嘩を始めてしまう。
クレアは呆れてすっかり涙も引っ込んでしまった。
「…………」
事の真相が明らかになってクレアはため息をついたが、ハンジの発言に納得のいかなったリヴァイが眉間に深いシワを寄せて言い返してきた。
「おいハンジ、僅差で勝ったとは聞き捨てならねぇな。勝ったのは俺だ。勝手に決めんなよ!」
「いーや!私が勝った!!倒れたのは同時かもしれないけど、先にテーブルに手をついたのはリヴァイだ!だから私の勝ちだ!!」
「寝言は寝て言えクソメガネ。先に手をついたら負けというルールはなかったはずた。しかもお前は俺より下の床に倒れた。勝敗を決めるならそっちだな。俺は床に寝転がるような無様な真似はしてねぇからな。」