第78章 頑張ったご褒美は…??
「な、何があったというか…何というか…アハハハ…ねぇ!リヴァイ?」
「…………チッ。」
「あの…まったくわかりません…」
歯切れの悪いハンジに、不機嫌に舌打ちで返すリヴァイ。
それだけではわかるわけもなく、クレアは首を傾げてしまう。
「お2人揃って倒れてたので驚いたのですが…事件とか事故では、無いんですよね?」
「アハハハ…そ、そんなんじゃないよ。あぁ、もうバレちゃったなら仕方ないか…」
「え…?!」
ハンジは後頭部をポリポリと書きながら机の引き出しを開けると、開封された1通の封書をテーブルに置いた。
「…!?」
「実は今、クレアの合格祝いと誕生日祝いについてリヴァイと話し合ってたんだけど…ちょっとクレアに対しての熱い想いが滾り過ぎちゃって…こうなった。」
「……ますます仰ってる事がわかりません…確かに誕生日は近いですが…合格祝いって……あれっ?!」
クレアはテーブルに置かれた封書を手に取り中を見ると、それは医師免許最終試験の合格通知だった。
「…………」
これを見てクレアはここに来た当初の理由を思い出す。
「ハンジさん…コレって、いつ届いたんですか?それに…何で開封されているのでしょうか?」
単刀直入に質問を投げかけると、ハンジは視線を左右に泳がせながら白状した。
「た、確か…3週間くらい…前だったかな?」
「えー?!3週間も前に届いてたのに何で教えてくれなかったんですか?それに開封したのもハンジさんですか?!」
「う、うん…ちょっと色々あって…サプライズでびっくりさせようと思って、その…黙ってたの…アハハハ…」