第77章 自称・約束を守る誠実な男
キンモクセイの香りはいつだってリヴァイの本能を刺激する。
安らかに眠りたいと思えば深い安眠へと導き、激しくクレアを欲すればその情欲をこれでもかというほど駆り立ててくる。
そんなキンモクセイの香りに本能を刺激されたリヴァイはさらに律動を速めてクレアを大きく揺さぶった。
「あ…あ…あぁん…!!へいちょう…こんなの…こんな…激しいの…おかしくなっ…ちゃう…んんん…!」
「おかしくなってかまわない。むしろ大歓迎だ…もっと啼けよ。」
背中を反らせながら喘ぐクレアは完全に快楽の沼へと溺れているが、リヴァイはまだ満足していなかった。
もっと、もっとクレアを善がらせたい。
最初は数え切れないくらいイカせてやろうと考えていたリヴァイだったが、よくよく考えればクレアは今日1日ハンジと出かけていたのだ。
寝たきりの期間を考えると、相当疲れているはずだ。
朝まで抱き潰すのは無理だろう。
そう考えていたリヴァイは、早々に朝までコースは諦めていたが、そのかわり意識を手放すまではとことん溺れさせようと思っていた。
だが、まだ完治のしていない脚を考えると体位を変えるのは難しい。
どうしたものかと頭を捻ると、ある妙案が浮かんだ。
「クレア…コレを借せ…」
「……え?」
突然動きを止めたリヴァイは、クレアの頭の下にある枕を引っ張った。
「あぁ…!!」
ズルッ…っという音と共にクレアの頭が布団の上に落ちる。
リヴァイはいったい何をしようというのだ。
すると、リヴァイはクレアと繋がったまま、器用に腰を浮かせてその隙間に枕をすり込ませた。